#1 魅惑のインフルエンサー
snsのひとつもやっていないなんて、と10日ほど前に始めたツイッター。早々に息切れだ。猛者達がしのぎを削る中で周回遅れのどんくさい人間に何ができるというのだろう。
どう考えてもびっくりするくらい凡庸な地方都市在住のの、普通さ偏差値なら負けませんみたいな超超一般市民なのだ。フォローする理由があったらこっちが知りたい。
そこで今度はブログである。そもそも140文字がアラサーの人間にとっては短すぎる尺なのだ。そんなんじゃ「きょうはいいてんきですね」くらいしか言えない。
昭和生まれは黙って作文。最小単位は原稿用紙一枚400字からなのだ。
うん…ええやん…これがええやん…
文字数を気にしなくてよいこの解放感。文章を書くことそのものの快感。そうだ。中二病真っ盛りの頃、太宰や芥川を読んで文学少女を気取っていたではないか。そもそもがややこしいことを考えることがイケてると思ってしまうたちの悪い人間なのである。
ツイッターでは削られていたまどろっこしい言い回し。どうやらこれがやりたかったみたい。インフルエンサーにはなれそうにないけど、書く楽しみにハマりそうな予感を胸に、親指を高速で動かす真夜中である。